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サムネイル、社会の仕組みについて考えよう!

社会の仕組みについて考えよう!①「イデオロギー」ってなんぞや?

2021.07.08

おはようございもん。

 

今日は土壌に関するお話しを書いていこうと思いましたが、サイエンス系の記事が続いて読者の皆様が読み疲れてきた(筆者が同じ話題に少し飽きてきた)のではと感じ、毛色を変えて本日は人文系の話をしていきます。

 

〇もくじ

・イデオロギーって?

・どうしてイデオロギーが必要なのか?

・「ダンバー数」と人間の認知機能の限界

・人間は「虚構」を「現実」として信じられる唯一の生き物

 

「イデオロギー」って?

藪から棒ですが、皆さん、「イデオロギー」っていう言葉を聞いた時がありますか?

「観念形態」や「意識形態」を意味し、「政治的意見」や「思想傾向」を指す言葉でもあります。

なんだか横文字だし、漢字で表すと大層な言葉に聞こえますが、「考え方や判断の規範」、「土台となっている考え方」、そんなところです。それはあなたがある決断を下すときの判断材料になっていて、無意識ながらも誰もが持ち合わせているものです。

 

考えるネコ

 

どうしてわざわざ小難しい言葉を引っ張り出してきたのか?

それは「正しくお互いを理解するために必要な事」だからです。

 

近日コロナウイルスの影響を受けて各メディアで様々な「意見」を目にします。沢山の悲しいニュース、残念なお知らせ、各国の政府の対応、一般市民の意見・主張などなど。。。

  

やはり人の数だけ意見がありますよね。今の時代の多くの国は民主主義を採用しています。沢山の意見が合わさることで私たちの暮らしの「規範」が決まっています。じゃぁこのコロナ禍の今、何を基準にして判断していけばいいのでしょう?経済を動かすためにお店を営業する?それとも人命を優先して厳しいロックダウンを発動する?何が一番正しいのだろう?

 

皆の意見から1つの方針を決めていくのって、学校でも、会社でも、友達同士でも難しいことです。皆さんも経験があると思います。同じクラスのAさんの意見が分からなかった。上司のBの主張が理解できなかった。友達のCに自分の考えを上手に伝えられなかった。

 

ましてや社会全体の意見をまとめあげていくなんて、どうやったら実現できることでしょうか?一筋縄ではいかないことは確かですね。だからこそ、私たちに必要な力が2つあると思っています。

 

・「自分の意見を正しく伝えられる力」

・「相手の意見を正しく読み取る力」

 

当たり前すぎて今更、と思うかもしれませんがやはりこれが究極的に難しい。でもこれらって、鍛えればきちんと向上して強固になるものです。(私の文章力も鍛えてカイゼンしなければなりません

 

「政治の話をもりあげよう!」というわけではなく、「もっとお互いを理解しよう!」くらいの気持ちで書いていきます。イデオロギーのように、物事の根本的な仕組みについて哲学的に考えることって全ての方に役立つんですよね。

 

「今の常識を疑い新しく柔軟な発想ができる」ようになったり、

 

「相手の考え方を理解して人種・信条が違っても関係を作れる」ようになったり

 

「他人に流されずに自分のスタイルをもって人生を送ることができる」

 

最初は難しく感じるかもしれませんが、いいことしかないです!政治の話、というよりは歴史と哲学の要素を強めで、皆で楽しく勉強していけたらいいな、と思っています!

 

情報過多な世界で、これからは何を信じて生きればいいのか?これからの「正義」について考えるきっかけになればと思い綴っていきます!一緒に歴史と思考の旅に出かけましょう!

 

何かに目覚めたネコ

 

どうしてイデオロギーが必要なのか?

ざっくり言うと、人間が互いに把握し付き合える人数には限界があるからです。やがて人口が増えてくると、人の数だけ意見が多様化しますね。けど各人が己の主張に従って好き勝手に行動をし始めたら収拾もつかなくなってきます。その混沌を沈め、統率し、秩序を保ちつつ生産力を上げるためにはある決まった規範が必要です。それがイデオロギーで、人類の発展に不可欠な存在でした。

 

 例えば、野球の試合ではアウトを3つとったら攻守が入れ替わるし、軍の行進は大勢の脚が上がる角度もタイミングも一緒だし、電車は決まった時間にやってきて、ある人は決まった時間に会社に行きます。これらが滞りなく行われるのは皆が本来自然界に存在しなかった「ある取り決め」を事実だと信じているからです。

白黒つきたいネコ

 

「ダンバー数」と人間の認知機能の限界

人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数には認知的な上限あるとされており、それは「ダンバー数」と呼ばれ100~250の間で、150人程度と言われております。「ある個人が各人のことを知っていて、さらに各人がお互いにどのような関係にあるのかも知っている。」その人数の上限を示します。1990年にイギリスの人類学者であるロビン・ダンバーさんによって考案され、彼はこれについて「もしあなたがバーで偶然出会って、その場で一緒に酒を飲むことになったとしても、気まずさを感じないような人たちのことだ。」と説明しています。

 

これは平均的な脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推測することによって提案されました。社会的接触を保持している関係の人数のことで、社会的交流が途絶えた知人についてはその数に含まれず、また、知っているが持続的社会関係を欠いている相手は含まれていません。なのであさーい関係の知人の数は、ダンバー数よりもはるかに大きな数になるのが普通です。

 

ざっくり言うと、互いに取り決めのない人間関係についてよく知れるのは150人程度が限界、といったところですね。ダンバー数を超えた時、大抵の場合、グループの結束と安定を維持するためにはより拘束力のある規則や法規が必要になると考えられています。

 

何かを探すネコ

人類は「虚構」を「現実」として信じられる唯一の生物

どうして今地球で最も発展した生物は人類なのでしょうか?それは人類が「虚構」を信じることができるからです。つまり「想像したものを他者と共有し信じる力」がどの生物よりも強かった。

 

「ある規範」を共有し信じることこそが、効率的な集団の統率と生産力の向上に繋がり、今の文明を創り上げてきました。創られた規範を信じられるのは「虚構」を「現実」と信じることができるからです。

  

さて、本日はここまでです。次回は、「技術革新」と「イデオロギー」の変遷と歴史について、「神は死んだ」のか?について、お話ししようかなと思います。

 

今日は最後に、虚構を信じることの例え話をして終わろうと思います!

今、目の前にお腹を空かせた子ブタちゃんがいます。とても可愛い子ブタちゃんです。あなたは子ブタちゃんに言いました。「今、トウモロコシを10本上げよう。けど、これを今食べないで畑に植えておくと、来年にはもっとたくさんのトウモロコシを食べることができるよ。どうするかは好きにし~。」

 

子ブタちゃんは言いました。「ありがとう!けど来年のことなんて想像できない!おなかが空いているのは今!未来のことなんて考えられへん。明日って今さ!ムシャムシャァッ!!」

 

畑に植えていれば来年には食べきれないほどのとうもろこしを手にすることができたのに、子ブタちゃんは全てのとうもろこしをたいらげてしまいました。そして翌年の冬、その土地は寒波に見舞われ、貯えのない子ブタちゃんは春を迎えることができませんでした。

 

さて、子ブタちゃんは「未来により大きな富を得られる」と「信じる」ことができなかったがために悲しい結末になってしまいました。けど人間だとどうでしょう?私たちは穀物の栽培について知っています。そして「来年にはもっと増える」という「想像」を現実のことと「信じて」実行します。未来がもっと良くなると信じるから結束して行動できるわけです。

 

この話がどのように展開していくのか?人間の生産力と合わせてお話ししていきます!

 

へばな!

 

これから世界を知ろうとするネコ

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