社会の仕組みについて考えよう!② 人類のビッグイベントとイデオロギーの変遷!
2021.07.09
おはようございもん
本日も社会のお話です。
前回は「イデオロギー」ってなんぞや?ということで、その言葉の意味と、どうしてそれが必要なのか?とお話ししました。それは「体系的な観念を表すときに使われる言葉」で、ある一定以上の集団がまとまって行動する際の「規範」となる観念です。
前回の記事 >> 社会の仕組みについて考えよう!①「イデオロギー」ってなんぞや?
「ダンバー数」によると、人間が「各人々がお互いの人間関係を認知していられる人数はおよそ150人程度」で、私たちが「社会的関係を保持していられる人数の限界」を示す数であることもお話ししました。
つまり、ある一定以上の集団がお互いを認知し集団行動ができる人数の上限は150人程度で、それ以上の人数を束ねるにはある「同一の観念」が必要で、それがイデオロギーなのです。
そして人類は「虚構」を「現実」のことと信じられる唯一の生き物で、その想像力があるから発展してきました。
ここまでが前回のお話ですね!
自然界に存在しない観念を、社会の規範として信じ、それを実行することでこれまで秩序を保ちつつ生産効率をあげて人口を増やしてきました。その虚構こそがイデオロギーで、最初はコミュニティの土着の小さな信仰を生み出し、コミュニティが巨大化し大きな宗教が生まれ、科学革命以降は「主義」という名で大頭し今の社会へと至ります。
本日はそのイデオロギーが、人類誕生以降どのように変化をしていったのかを、人類に起こったビッグイベントと共に考察していきます!今日はちょっと短めです。サクッと読んじゃってください。
今日もあれこれ考えて脳でカロリーを燃やしていきましょう!
れりご~
〇もくじ
・革命とイデオロギー
・人類のビッグイベントとイデオロギーの変遷

革命とイデオロギー
近代以降に成立した各国の仕組みも、近年のテクノロジーの高度発展や構成人口の変化、グローバリズムの進行、値観観の多様化など様々な要因によって、当時では考えられなかったほころびが見え始めます。
第二次世界大戦後の世界で、「会社」、「宗教」、「国家」、「結婚」、「人権」、「お金」といったあらゆるシステムが近年で変化してきていることを感じられますよね。
「リモートワーク」とか、「同性婚」とか、「仮想通貨」とか、まだまだたくさんありますねが、これらは第二次世界大戦後直後の世界では考えられないことでした。今となっては当たり前のことになっていますが。この先の技術革新で、「AI」に関する法律とか、「自動運転」のルールとか、新しいルールとなる規範もできてきます。
「ある革命」が起こる → 人口構成・技術に変化が起こる → 今までの社会規範では統率しきれなくなる → 人々が違う規範を信じ始める → 新たな社会規範誕生!
の流れがあったのではないかと考えています。
その「ある革命」として今回取り上げたのが「認知革命」、「農業革命」、「科学革命」、そして「産業革命」です。
それぞれざっくりどんな変化が起きていったのかを書きますと
〇認知革命
人々が言語を使いコミュニケーションを取り始める。「集団行動」と「武器」の発明によって、より大きな動物を狩るようになる。「アニミズム」や「シャーマニズム」のような自然崇拝といった原始宗教が現れはじめる。
〇農業革命
農耕を発明して定住生活を始める。安定した食物の供給によって人口が増え始める。コミュニティを維持するための「ルール」ができ始める。やがて文字ができ、国ができ、神が地球を統一していく。神による支配は中世まで続く。大航海時代、人々が資本主義の未来を信じ始める。
〇科学革命
近代科学の発展により従来の世界観や常識が解体され始める。宗教改革にキリスト教圏のパワーバランスが崩れ始める。大航海時代により起業精神が醸成され人々が資本主義を感じ始める。
〇第1次産業革命
生産力が増強し資本主義の時代が始まる。
〇第2次産業革命
重工業化が進む。格差が広がり始め人々が正しさとは何かを考え始める。カール・マルクスが「共産党」宣言を出す。自由主義vs社会主義の闘いが始まる。
〇20世紀
自由主義vs社会主義vs全体主義(進化論的な自由主義)の闘いの時代。核の力で自由主義が勝利する。原子力とコンピュータが大頭し第三次産業革命が起こる。情報化社会が始まっていく。
〇現在
高度なIT化が進み働き方の多様化し第四次産業革命目前。これから大きな変化が起こる???
かなりざっくりいくとこんな感じでしょうか?
もう少し分かりやすくするために、これらビッグイベントを年表にしました。なんだか社会科の授業みたいになってきましたね。ただやはり、年表を覚えるよりも流れをなんとなく把握してもらう、くらいで大丈夫です。

人類のビッグイベントとイデオロギーの変遷
さて、表題の通りどのタイミングでイデオロギーが変化していったのか?重要そうなイベントを取り上げ年表にしてみました。人口増加の推移の表と合わせてみていきましょう。後で一つずつ説明していきますので、この項目はザザーッと流し読みしていただいても問題ありません!

20万年前
ホモ・サピエンス誕生!サピエンスが地上を支配する!?
7万年前
認知革命! 人類が「武器」を獲得する!
1万2000年
農業革命! 定住生活、始まる!より大きいコミュニティを維持するためのルールができ、「科学革命」が起こるまで緩やかに文明が発展していく。
前3000年頃
文字誕生!
前1500~1000年頃
インドでバラモン教誕生!
前1300年頃
ユダヤ教誕生!「光あれ!」
前6世紀頃
仏教成立!「生まれを問うな、行為を問え!」
1世紀頃
キリスト教誕生!「悔い改めよ!」神の御許では皆が平等!?
4世紀頃
バラモン教進化!ヒンドゥー教爆誕!
6世紀頃
イスラム教誕生!「アッラーの他に神はなし」!?
15世紀
大航海時代! 海を駆けるアントレプレナー!人々は「経済成長や資本主義的産業」を信じ始める!
16世紀 宗教改革!「聖書に帰れ!」
17世紀
「知は力なり!」科学革命 宗教的世界観に陰り!?「資本主義の第一の原則は、経済成長!」
18世紀
第一次産業革命!資本主義の時代、始まるゥッ!
19世紀 第二次産業革命!重工業化、圧倒的生産力ッ!「資本主義よちょっとまて!」 カールマルクス、「共産党宣言」!
20世紀
「自由主義」vs「社会主義」vs「全体主義」 正しいのは誰だ!世界大戦と冷たい戦争!そして起こる第三次産業革命!「原子力」と「コンピュータ」が戦争を終わらせる!?
21世紀
自由主義の時代。高度な情報化社会。AI・IoTによる「第4次産業革命」は目前に、、、!
22世紀
AIとバイオテクノロジーの発展により人類は進化する!?民主主義はアップデートされるのか!?
次回、認知革命について
年表を見て頂いて、大体の流れは掴めたと思いますが、まだなんのこっちゃかもです。なので、次回は「認知革命」からはじめて、1つずつその時代の革命とイデオロギーの変遷について紐解いていきましょう!
へばな!
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